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L'ampleur

Kyoto-Karasuma kimono diary

お洒落しゃれても

2008-08-23-Sat-20:40
「美しく歳をとる」という言葉が、得体の知れないものに思えた子供の頃、明治生まれの長寿で恋愛話盛りだくさんのおばあさんは、私の頭の中できっと瀬戸内寂聴さん(そんな年齢じゃないのに)などとミックスミックスされていた。
ようやく生きてきた短い時間を振り返ることが出来るようになった今、人生ってゆうのはそのときにならないとなんにも分からないんだなぁ、と思う。

「宇野千代 きもの手帖」のなかに、『お洒落は生きている証し』というのがある。

・・・お洒落は見てくれだけをよくすることから始まって、何か、これまでになかったものを考え出す、原動力になることがある、と思うのです。
・・・「お洒落をしよう」という意欲が、そのまま、生きているということの証拠だからです。

とファッションに無関心でいることを自慢するフェミな人々をばっさり斬ってしまいます。

宇野千代のデザインした着物の写真を見る。おはしょり無しのボディコンシャス、二寸にも満たない細帯。
それはディオール、カルダンの、あの時代ならではのぶっ飛んだ過去の遺物に感じられるかもしれない。
けれど「どうやったら着物をカッコよく着られるか」、江戸、明治、大正、昭和、平成・・・モノの無い時代でも、海外文化に取ってかわられようとする時代も途絶えることなく、着物文化はたくさんの人の手垢を付けられて変化してきたんやなぁ、と感心してしまうのです。
DSC04049.jpg
― 装丁もgood、写真も多く、読後感のある一冊。
二見書房 1300円也


洋服ばっかりの時代になって、ついに着物も洋服感覚で、とデザインされたさまざまな宇野千代の着物たち。あの襦袢のような柄の小紋や、無地感覚の洒落着、昼間に着る浴衣など、今では安価な和装アイテムのメインストリームになっている。
数年前は浴衣がミニスカ化したり、袖からひらひらレースがのぞいたり、新しいもの好きの日本人の感覚に無限に答えられる民族衣装。(流行り廃りはあるものの、なんだかんだ眉を顰められながらも、若者キモノは社会的にいちおう許容範囲だったりする。)

こんな衣装文化があるって、スゴイ。
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COMMENT



2008-08-25-Mon-10:12
なんだかんだいっても残ってきた民族衣装。

とりどりの浴衣姿の女子達を、このうちの少しくらいは着物に進むのかしら、着物産業はこの浴衣ブームで、わずかでも売上あがったのかしら、なんて思いつつ眺めてます。

作る人の技術が途絶えずに済むことを切望しながらも、
まだ定価でお仕立てをしたことがない私。ああ矛盾・・・

宇野千代さんの本、おもしろそうですね。
布としての織、染め、模様に魅了され着物に入ってきた私ですが、ファッションとしての着物について学べそう。探してみようっと!

p.s.
最近足しげく通ってコメントつけて、なんだかストーカーみたいですみません。
清華さんのブログはとってもおもしろくて、ためになるんですもの。

2008-08-25-Mon-20:47
moisyanさん。
いえいえ。こちらこそ。読んでいただきウレシイです。

浴衣も今月でさようなら、ですね。
そして、秋単衣・・・☆

浴衣ブームに流されて是非キモノ人口増えて欲しいですが、やっぱり単価の問題よりもメンテナンスの壁が大きいのでしょうね・・・。無料着付け教室よりも、和裁教室に期待をかけたい今日この頃です。
宇野千代さんの本を読むと、着物に対するハードルが急に低くなったかのように思え、いろんなやる気が沸いてきます。

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