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L'ampleur

Kyoto-Karasuma kimono diary

シスターフッド

2008-02-24-Sun-22:21
またまた雪で、もー縁側は岩手県かというような有り様。
しかし、めげずに今日も着物。
今日は仕事予定のはずが、出張が中止となり気分よく休日のお出かけ。
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コーディネートはやっぱり「春を待つ」。
でもさっそく朝スタバで、上前にカフェミストの洗礼を浴びて憂鬱、
暴力的な乱風と寒さに抗い乍ら、大阪は天満橋のドーンセンターへ。
いままさに、売却されるという渦中の大阪府立女性センターのことです。

 尾崎翠の「地下室アントンの一夜」、「こほろぎ嬢」、「歩行」の三作品をトリロジ-として捉え一遍の映画にしたその名も「こほろぎ嬢」の上映会。
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 ちょっとくすんだ信州紬に作ったばかりの長羽織、ほんとは大正ロマンないでたちで行きたかったけれど、長身手長足長の私には不相応ゆえ昭和レトロというか昭和初期の地味カラーで、羽織紐ももちろん宝石ではなくヒモでした。

 私は、学生以来、久々に『町子』との再会。
町子を演じる石井あす香ちゃんのラブリーなこと。白磁の肌に映えまくる紅色の半襟がものすごく印象的でした。冒頭シーンから着ているあのグレー地のお召しのようなシボのあるくたくたにくたれた着物にお下げの黒リボン★大好きな作品の映画化とは心踊るもので、さっそくmixiでもレビューしてしまいました。
 おや、みれば後頭部だけの観客はみなさんなんだか乙女な(年輩)女性ばかりですね。
と思い乍ら、これは女性視点からの尾崎翠を評価した作品なんだと、ついでに此処はドーンセンターだよ、と今一度気付き、会場に渦巻くシスターフッドに圧倒されつつ、これが今日一番の体験でした。
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きぬぎぬ

2008-02-21-Thu-22:36
そうこうするうち、お襦袢も仕立て上がって来た。鳥獣戯画にエジプト紋様。
tabigi3821.jpg

いっとき、着物の袖の裏側に襦袢の袖だけ縫い付けた『うそつき』ばかりにして着ていましたが、これは確実に着物に負担がかかります。
苦労して買った高っかーい大島や結城たちにそんな思いはさせたらアカン、と
わが子のように思う最近は、襦袢買っても二分式にはせずに必ず長襦袢に。
(うそつきにすると、袖×2枚と裾避け×1枚がとれるので、経済的ではありますが・・・)

長襦袢の良いところ。
まず、生地の善し悪しが着付けのし易さに如実に現れて来ること。
襦袢良ければすべてよし、と思えるくらいビシっと着れたり。

それから、着てる途中も鏡に映る姿が可愛いこと。
長襦袢姿を誰かに見せたくなるくらい、着付けの段階も楽しい。

『お襦袢って、袖と裾からちらりと見えるだけのものやし、うそつきにする』
という合理的な着方。
一方で、『脱いでもそれを見せて歩きたいくらい、の長襦袢をあえてちらりとしか
見えない着方をする』という抑えた美意識。
どっちも大事やなぁ、と思いました。

しかし本当は、
脱いでもキレイ、なんて大ウソで。
着付けが美しければ美しいほど、
どんな女性も中身は補整の嵐。
アンパイアのようなやつが付いている筈。

續・蝙蝠紋

2008-02-16-Sat-22:06
羽織に蝙蝠紋をいれたついでに、
ほかにもコウモリ居ないかなぁ、と職務放棄して
和綴の古書たち。
02080900kuosimon.jpg


古い紋様たちも、
写真ではなくイラストに。
着色の木版もありました。
080216kuosimonmoku.jpg

こんなちょろっとしたコツ書きのようなものでも
洗練されまくった色彩と筆触がスバラシイ。
同じ紋様を写しているのに今の本とは違います。

こんな可愛い蝙蝠サン、
前から後ろからこんなん。
080216kokousimon.jpg

古名は加波保利。
川守?でしょうか。

小学生の時、夕暮れに飛ぶ蝙蝠を捕まえて遊びました。
カーディガンとかを投げるとそれに掴まって落ちて来るのです。
あの薄すぎる骨付きの皮膜のような翼とどん臭いボディのくせに
超絶な飛翔行動。
屋根の下に巣を作って部屋に侵入してきたことも。
挙動不振のめちゃめちゃ可愛い奴です。

蝙蝠桐紋に挑戦

2008-02-13-Wed-21:40
雪振り過ぎよ、と窓際で苦言を呈していたら、
こんな悪天候(雪景色キレイだけどね)にまさかのお仕立て屋さんの訪問!

ワタシの、長羽織が出来ました☆
haori080213kk1.jpg

京都上七軒の弓月さんのお召。
平家納経の地紋を経暈しにした紫。羽裏も唐草にしました。

とにかく年始開けの予算の無い時期に低コスト主義で作ったので
生地も弓月さんの中では安手(でもこの唐草みっしり地紋が品良くて好きです)、
本来なら凝り所である羽裏も、表と柄を合わせただけという
面白味の全く無い組み合わせなのですが、

唯一がんばったのが、この紋。
haorimon080213kk2.jpg

この蝙蝠桐を金銀糸で入れてもらいました。葡萄酒色を差し色に。

桐の花が大好きなのですが、なかなか遊んだ紋を見つけられず
やっと唐紙の紋様でこの蝙蝠サンを発見。
別名光琳桐、
紋帳をしらべると、やっぱり同じのが載っていました。
本来ならば、洒落紋というのはこれよりひと回り大きく在るべきなのですが、
あえて家紋サイズなのです。

こんな
http://www.omiyakamon.co.jp/ag/motif/koumorikiri/index.html
帯留めも先程発見しました。

お仕立て代23000円にプラス、デザインと刺繍で10000円也。
さて如何にして払おうか。
紋代でもっと裏に凝れるのではないですか・・・と
自問してみたり。
haorihimo080213kk3.jpg

こちらも低コストの羽織り紐。ナイチャ製、これも蝙蝠紋との御縁かな。
色がアンティークっぽくて可愛いのです。

ももいろ

2008-02-08-Fri-20:40
八掛実物を持って来てもらいました。
そいで、やっぱり憧れのピンク。
訪問着や付け下げ、無地にではなく、
オシャレ着の小紋にピンクというのが
めっちゃ乙女なことした!と、この上ない自己満足です。

だいたい渋い色付けて
「年取っても着れる」と言われて喜べるのは
たぶんホントに若いうちだけ。
否、その前に破れますが。

こうやって見ると
20080208181230.jpg


一目瞭然なのに
20080208181218.jpg


あの豆サイズの見本帳から
選ぶのって、やはりちょっとした技です。

最近はなんでもかんでも共色か墨色が多いので、
街行く人を見てもつまらなくて、
なんでもない感じの着物でも
八掛に、意外でオシャレな色が付いていたら
まず他に褒めるとこいっぱいあるので、
八掛の色がいいネなんてなかなか言わないけど
猛烈に尊敬してしまう。

オトメ、八掛難

2008-02-07-Thu-22:54
十日町の吉澤織物さんで、
えらい乙女な小紋を
遂に、がんばって買いました。
Image003.jpg

クールでシックな世間の(西陣の?)
風潮の反動で。
古典オトメ柄に強烈に呼ばれてしまった。

善は急げで、
ちゃちゃっと胴裏を買い、だけど

共色八掛は厭、と心の小人がゆうから、
かれこれ2日間に渡り、八掛の色を悩む。

地色のもうワントーン濃いチャコールも、
濃げ茶に近い濃紫も
水色も
全部ダサくて、沈没。

今朝やっとお仕立て屋さんに来てもらって
候補を二色に絞ってもらいました。

この108のピンクは
ha-08020-27.jpg

『フツーに「祇園町」やったらコレやわ。』
とのこと。

でも、私の雰囲気はこっちの111翠なんだそう。
07-ha02907.jpg


お襦袢は?
裾チラリの着物の色と八掛と草履の組み合わせは???
帯に帯揚は???
と八掛の色は
まじでムズい。

明日は、八掛の実物2点を見て
さらに熟考した挙げ句、
決めれなかったら下駄でも投げてみます。

エクセーヌのお草履

2008-02-06-Wed-21:42
大阪のメーカー、菊之好さんに発注していた
新しい草履が出来ました。
うふふん。
20080206210510.jpg

東レの素材、エクセーヌで作ったお草履で、
まさに疑似スウェード。フィンガーマークがつきます。
冬によさそう、と思って作ってみた。

この起毛による摩擦で滑らないせいか、
足の裏にぴたっとくっついて、さらにコルクも良い為軽くて
長距離移動には欠かせない履き易さでした。

エクセーヌの生地色見本を見て、どうしても作りたくなった
この色。
カジュアルに履くための草履なのに、
あえてどうしてもこの生地を鼻緒にしたくなり、
(じつは七宝に隠れ波兎のかわゆい袋帯地なのです。)
このエメラルドグリンの引箔といいなんといい
結果出来上がりはなんとも抹香臭い感じになってしまいました。
本天の色を台の共色でなくクリームにしてもらったのは良かったけど。

玄関先に、これが脱いで在ったら
う~ん。
どんな女人を想像するでしょう・・・。

そう、草履は履いて歩いている時よりも玄関。
脱いで置いて在る、その状態が大切に思えたりします。

大足だからといってむやみにデカイ台を履くのも厭だし、
着物と合わせ易いばっかで地味なのも、『出来ない女』なのです。


緋毛氈の根付館

2008-02-03-Sun-18:59
節分の
壬生寺の東隣。
京都 清宗根付館に行きました。
http://www.netsukekan.jp/
080203ssn.jpg

〒604-8811
京都市中京区壬生賀陽御所町46番1号(壬生寺東側) TEL 075-802-7000

シックな武家屋敷に、
緋毛氈を敷いて、
古今800点の作品が並べられています。
20080203184320.jpg

動植物はもとより、
神様や人も、そして時間さえも
なんでも携帯ミニチュア化してしまう
すごい技。

平貞盛や志ん生も居ました。

『草鞋を編む手長と足長』のように
洒落た遊びが根付の醍醐味で
ちょっと笑わしてくれて、
欲しい!と女子の物欲を掻き立ててくれて

さらにこのこまいコレクションが
大切に硝子ケースに陳列されている様が
根付でも食玩でもなんでもたまらないと
思いまス。

去年、明治神宮文化館で開催された故高円宮様御遺品展の
根付コレクションで見た雪だるまや立ち上がれない象も
可愛かったです。
宮様のコレクションは
なんでも即根付化されていて
マクドナルドのも(印篭だったかな?)あった気がします。

美の壷で紹介されていた、根付提物専門店「提物屋」さん。
http://www.sagemonoya.jp/profile.html

今日は、
悪天候の中節分ついでだったので
着物ではなく洋服でお出かけ。
取りあえずバッグだけ「和」なものを持ってみました。
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紬地で織られた、長谷川等伯の猿バッグ。
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